離婚届

人生、そう何度も書くものではないのが「離婚届」です。
離婚届の入手方法は?(今はインターネットでダウンロードできます)
離婚届の書き方って?
離婚届に必要な証人(保証人)は?
離婚届の提出先はどこ?
離婚したら新しい戸籍はどうなる?
などわからないことだらけですよね。

離婚届はインターネットからダウンロートができる

離婚届ダウンロード

離婚をする時には離婚届けを出すことによって初めて公的に夫婦が離婚したことが認められます。以前は市役所に出向いて離婚届を入手したものですが今はインターネットからダウンロードして離婚届を入手できるようになったのも時代の移り変わりですね。
こんな風に各市町村のホームページからダウンロー出来ます。

ダウンロードした離婚届用紙はこんな感じです

こんな風に各市町村のホームページから離婚届用紙がダウンロード出来ます。
離婚届のダウンロード
離婚用紙はA3です。
ですからダウンロードしたPDFファイルは元のA3で印刷しなければいけません。
真ん中にある赤字の「A3で出力して使用してください」うんぬんの部分は印刷時には消えていますのでご安心ください。

ダウンロードした離婚届のファイル形式はPDF

パソコンからダウンロードした離婚届のファイルの形式はPDFファイルです。
これはアクロバットリーダー社の定番ファイル形式ですから今はどのパソコンでもPDFを印刷できるかとは思います。

離婚届用紙の様式は全国共通とはいえないが全国共通で使える

離婚届は全国の自治体でまったく同じか?というとそうではなく各自治体によって微妙に異なります。
ですから、出来る限りご自分の住む自治体のホームページからダウンロードされたほうが賢明です。
ただどこの自治体の離婚届であってもどこの自治体でも使用可能です。
どこの自治体の離婚届も戸籍法(戸籍法施行規則)に基づいた標準様式だからです。

ダウンロードした離婚届はコンビニで印刷して使用できる

自宅のパソコンのプリンターは「A3対応」ではないかもしれません。
またスマホでダウンロードしたかもしれません。
その場合は
・A4サイズで印刷したものをコンビニでA3サイズに拡大コピーする。
・ダウンロードした離婚届ファイルをUSBメモリーなど他の媒体にコピーしてコンビニで印刷する。
・スマホ専用アプリでコンビニのコピー機に出力する。
などの方法があります。

離婚届をコンビニで複数印刷するか複数枚コピーしておく

離婚届にはさほどたくさんの項目を記入するものでもありませんし、訂正も可能ですがやはり書き損じがたくさんあると困りものです。
また、離婚届を相手に見せた時に目の前で破られ破棄されるケースもあります。
相手に自分の部分を記入して渡すこともあります。
なんらかの事態に備えて離婚届用紙は複数枚コピーや印刷しておくことをお勧めします。

ダウンロード以外で離婚届をもらうには?

そんなネットにはあまり詳しくない方にはやはり役所に出向いて離婚届をもらう方が簡単で早いでしょう。
離婚届をもらうだけなら本人でなくても大丈夫なので誰かに依頼してもいいです。
また、離婚届は郵送でも取り寄せできますが往復切手代がかかります。

離婚届の色が違っていても大丈夫

先ほどの「離婚届の様式は全国共通」のところでお話ししましたが、各自治体で微妙に様式は異なります。
これは離婚届用紙の色にも表れます。

各自治体の離婚届の色には「茶色」「緑色」「黒(グレー)」などがあるようです。
ただどこの自治体の離婚届用紙でも使用可能です。



離婚届の書き方は難しくはない

離婚届の書き方
離婚届の書き方自体はさほど難しくありません。
上の離婚届の書き方の見本を参考にして書けばよいだけです。
ただみなさん時々つまづくところだけピックアップしておきますね。

離婚届の見本(記入例)

離婚届の見本(記入例)はこんな感じです。
離婚届の書き方
各自治体の離婚届のダウンロードページには見本(記入例)もあるはずですので参考にしてください。

離婚届に記入する「同居の期間」とは

離婚届には「同居を始めたとき」を記入する欄があります。
もし正確にわからなくてもだいたいの時期でも大丈夫です。
結婚式の年月でもかまいませんし、結婚前に同棲をしていたなど実際に同居を始めた年月でもかまいません。
まれに一度も同居の期間がなければ「その他」欄に「同居の期間がないため(6)(7)(8)は空欄」と記載すればよいでしょう。
例)夫婦のどちらかがずっと海外在住?獄中結婚からの獄中離婚?

離婚届の「別居したとき」を記入する欄があります。
同居と別居をなんども繰り返していた場合は
最初に同居をした年月
最期に別居した年月
を記入すればいいと思います。

元来、離婚届においてこの「同居の期間」に正確性を問われることはなく、実際に同居期間の証明を役所から求められることはありませんのであまり気にする必要もないと思います。

離婚届を代筆したら?

時々、離婚届の相手の必要記入箇所も代筆して離婚届を出してしまう方もいます。
これが後々トラブルにもなりかねないので代筆は控えた方がよいでしょう。
ただ、相手に「離婚の意思がある場合」で「文字が書けない状態(手足が不自由・文盲など)」であればその離婚届は有効とされるようです。

戸籍法施行規則 第六十二条
1 届出人、申請人その他の者が、署名し、印をおすべき場合に、印を有しないときは、署名するだけで足りる。署名することができないときは、氏名を代書させ、印をおすだけで足りる。署名することができず、且つ、印を有しないときは、氏名を代書させ、ぼ印するだけで足りる。
2 前項の場合には、書面にその事由を記載しなければならない。

時に「相手が離婚に応じてくれないから勝手に離婚届を代筆して提出」という方もいます。
相手側に「離婚の意思が無い」場合で離婚届を勝手に代筆して提出しても無効となります。
また「有印文書偽造の罪」「公正証書原本不実記載罪」にもなりかねません。
もちろんいったん受理された離婚届も無効とされます。

離婚届に押す印鑑は認印(三文判)でよい(シャチハタ不可)

離婚届に押す印鑑はわざわざ実印でなくてもよく、認印でかまいません。
ただシャチハタなどは不可です。

どうしても印鑑が一つしかない?!という場合は一方の相手側は空欄で署名だけでもよいという話もきいたことがあります。

もちろん妻の使う印鑑は離婚前の印鑑となります。

離婚届の住所はどこの住所を書く?

双方、住民登録(住民票がある住所)しているところの住所を記入します。
別居して住民票を移動している場合はその住所となります。
離婚届と同時に転居届を提出する場合は、転居届に記載の住所を記入します。

離婚届に記入する本籍地は?

夫婦の本籍地と戸籍筆頭者の氏名を戸籍謄本通りに、正確に記入します。
戸籍筆頭者とは、戸籍の一番はじめに記載されている人のことです。

離婚届に必要書類は戸籍謄本

離婚手続きにおいて「離婚届」以外にも必要書類があります。

・戸籍全部事項証明書(本籍がある市区町村の役所に届け出る場合は不要)
・届出人の本人確認書類

調停離婚の場合にはさらに
・調停調書の謄本
が必要となります。
注:離婚調停の場合、調停成立の日から10日以内に届け出をしなければいけません。(過料(罰金)あり)

離婚届の書き損じは二十線で訂正し横に訂正印

離婚は人生の一大事件!
どうしても離婚届を書くときは緊張してしまいます。
そのため書き損じしてしまうこともあります。
その場合は間違った個所を二重線で訂正し横に訂正印を押します。

離婚届にある捨て印欄

離婚届には捨印欄も用意されています。
もし現場で訂正する箇所がたくさんあればこちらを利用するのもよいかと思います。
離婚届の捨印

離婚届に親権者や面会交流を記入するところがある

子供がいる場合にはどちらの親が親権者となるか?記入する欄があります。
最近は親権者でなくても面会交流を認めるようになっているな流れになっている気もしますが数年前から最後の備考欄にもこのような記載欄が設けられました。

↓↓

離婚届には「養育費」「面会交流」などはあくまで簡易な表記しかないので後々のことも考えれば「離婚協議書」なども作成しておくことがベターです。

参考:離婚の養育費まとめ|相場?なし?払わない?いつまで?再婚したら?

協議離婚の場合は離婚届に証人(保証人)2名が必要だが誰にする?

離婚届の証人
協議離婚(夫婦双方の話し合いで離婚)の場合の離婚届では証人が2名の署名と押印が必要となります。

離婚届の証人には両親や友人がなることが多い

離婚届の証人は「成人であって、離婚の事実を知っている者」であれば誰でも証人になれます。
ですから
両親
兄弟姉妹
友人
さらには
成人している子供
も離婚届の証人となることができます。

離婚届の証人を代行してくれる場合もある

例えば離婚協議書などの作成を依頼している司法書士・弁護士・行政書士などがいれば離婚届の証人の代行をしてくれます。
もちろん費用は若干発生しますがそう高いものではありません。

そもそも離婚届における証人の署名・押印が必要とされるのは、
離婚というのが婚姻関係という身分関係を解消させる重大な手続きであり
当事者だけではなく成人の第三者が関係者の意思の証明すべき
とされているからです。
証人としては、この署名・押印をしたからといって、法的な責任を負うことはありません。

離婚届の提出先はどこ?

離婚届提出先

離婚届の提出先は原則
届出人の本籍地又は所在地の市役所、区役所又は町村役場
となります。
ただ事情によっては一時的な滞在先や居所でもOKの場合がありますがその場合はその事情説明を求められることもあるでしょう。
このあたりは事前に役所に確認してみてください。

離婚届はどこに出すのがベスト

離婚届の届出人の本籍地の役所であれば必要書類とされている戸籍謄本が不要になりますから一番簡単ですね。

離婚後の手続きのために離婚届受理証明書ももらっておこう

離婚後にさまざまな手続きが必要になります。
母子家庭補助手当やひとり親家庭への給付金などもありますよね。
そんな時に迅速に手続きをするために「離婚届受理証明書」が必要になることがあります。

この離婚届受理証明書は離婚届を提出した役所で入手できますが手数料(数百円)かかります。
離婚後に遠くに転居してしまった場合には郵送でも取り寄せが可能ですから問い合わせてみてください。
また離婚届受理証明書発行までに時間がかかる場合(数日程度)もありますので気を付けてください。
※提出先によっては戸籍謄本で代用できる場合あり。

離婚届は土日でも時間外でも夜間でも受け付けてくれる

このあたりは「離婚届」も「婚姻届」も同じです。
24時間365日いつでも受け付けてくれます。

・時間外や夜間
・土曜日、日曜日、休日
いつでもOKです。

離婚届を勝手に出されるのを防ぐ「離婚届不受理申出制度」もあることを知っておく

このように24時間365日いつでも出せるのが離婚届です。
これだけ簡単に出せるのが離婚届ですが
「離婚届は書いたけれどやっぱり離婚はしたくない!」
と離婚の翻意する場合には
「離婚届不受理申出」
を離婚届けが出される前に役所に申し出ておけば離婚届は受理されなくなります。

ですから、離婚を確実にしたいのであれば離婚届は迅速に提出する必要がある場合も考えられます。

離婚届は郵送でも可能

郵送でも役所は「離婚届」を受理してくれます。
例えば本籍地の役所に離婚届を出せば戸籍謄本は不要です。
ですから郵送で離婚届を該当役所に郵送すれば離婚は可能です。

なので
・役所に出向かなくてもよい
・人目が気にしなくてもよい
・本籍地の役所に郵送すれば戸籍謄本が不要
の良い点もありますが
・万一、記載漏れや記入ミスがあれば受理してもらえない
・訂正の仕方をその場で教えてもらえない(再度出向いて訂正)
という大きなデメリットもあります。
ですので、昼間いつでも連絡のつく携帯電話など連絡先もどこかメモを同封してわかるようにしておきましょう。

離婚届の取り下げ(取り消し)はできない

いったん受理された離婚届は取り下げ(取り消し)はできません。
届け出から受理までなら取り下げ(取り消し)できるようなものですが実務上ほぼ届出と受理はほぼ同時なのですから無理です。
ですから、あとで離婚の取り下げ(取り消し)たいのであれば新たに再婚という形しかありません。

ですから離婚届は慎重に最後の決断としてとらえておいてください。

離婚届受理で新しい戸籍が作られるが旧姓に戻す?今の姓のまま?

離婚後の戸籍
離婚後は新しい戸籍が作られます。
ですから離婚届提出前にさまざまなことを決めておかなければいけません。

旧姓(婚姻前の氏)の戸籍にする

離婚後に作る新しい戸籍では妻の氏を旧姓を使う。

離婚後も継続して婚姻時の氏の戸籍にする

子供の学校や仕事の関係で旧姓に戻したくないこともあります。
離婚後も変わらず継続して今のまま氏で戸籍を作ることもできます。

ただし妻が婚姻時の氏を継続して使いたい場合には離婚届日より3ヶ月以内に本籍地または所在地のいずれかの市区町村窓口に「婚氏続称届出」を提出しなければいけません。
時に元夫から「離婚したんだから俺の姓は使うな!」と言われるかもしれませんがこの届け出に離婚した元夫の許可は不要です。
離婚後3ヶ月以内に届け出るのみで、当然に婚姻中の氏を名乗れます。
なおこの3か月の期限を過ぎてからだと家庭裁判所に「氏の変更許可の申立て」をする必要がありますのでおおごとです。
離婚届を出す前に、離婚後の名前のこともしっかりと考えておく必要があります。